3列タイプの小型ミニバンと言えば、ホンダフリードとトヨタシエンタが思い浮かばれると思います。家族や大人数でお出かけするには最適なモデル達ですよね。

現在は、コロナのため大勢で観光やドライブとならないかもしれませんが、感染対策をしながら旅行などに出かけるとしたら、フリードとシエンタだとどちらがおススメなのでしょうか?

ここでは、フリードとシエンタをできるだけ比較検証して、どちらを買うのがおススメなのかをズバッと回答します。

ホンダ フリードはどういう車?エクステリアは?

引用:https://www.honda.co.jp/FREED/webcatalog/styling/design/

ホンダ フリード(以下フリード)は、2008年5月から登場した3列シートを持つ丁度良いサイズを目指したミニバンモデルです。現行モデルは、2016年9月に登場し、親しみやすく暖かみのあるエクステリアデザインになっています。

新型フィットも暖かみがあるデザインで登場しましたが、フリードを踏襲しているともいえますね。暖かみがあるだけでなく一瞬でフリードと判るデザインにしています。

ホンダは、皆さんに親しみやすく愛着を持ってもらえるようユニバーサルデザインとして、フリードのエクステリアを設計したのではないでしょうか。

エクステリアカラーは、全9カラーが用意されています。

トヨタ シエンタはどんな車?エクステリアは?

引用:https://toyota.jp/sienta/gallery/?padid=from_sienta_feature_ft-design-1_detail#des-ext

トヨタ シエンタ(以下シエンタ)は、2003年9月から販売開始になったモデルです。2015年7月に現行型へモデルチェンジされています。

現行型のシエンタは、トヨタキーンルックをモチーフにしたフロントデザインに、リアもトヨタらしいディテールを持たせたディテールです。

シエンタは、全13カラーが用意されています。そのうち3カラーは、今流行りの2トーンカラーです。フリードにはないカラーコーディネイトです。

筆者のワンポイント情報

3列シートの小型ミニバンモデルと言えば、フリードとシエンタではないでしょうか。と言うより国産では、この2モデルしかないような気がします。

販売開始は、フリードの方が遅く、モデルチェンジもフリードの方が後になっています。フリードは、シエンタの色々な部分を調査した後に設計されているということがうかがえます。

エクステリアデザインは、個人の嗜好性が一番出る部分でもあります。シエンタは、もしかするとフリード以上にシエンタと判るデザインです。ただ好き嫌いがはっきり分かれるかもしれません。

ホンダ フリードの内装や車内空間は?

引用:https://www.honda.co.jp/FREED/webcatalog/interior/cabin/

フリード最大の特長は、6人乗りの設定グレードが非常に多いことです。3列シートの小型ミニバンというのは、使い勝手を含めて非常に便利なデザインであります。

ただ全部をコンパクトに収めて、さらに乗車人数を確保する意図から、もしフル乗車をした場合どうしても狭く感じたり、荷物が積載できなかったりします。

フリードの6人乗りは、2列目シートがキャプテンシートになっているので、乗車スペースにゆとりが出ます。

勿論用途に応じて、7人乗りもチョイスできますし、フリード+では5人乗りもチョイスできます。

トヨタ シエンタの内装や車内空間は?

引用:https://toyota.jp/sienta/gallery/?padid=from_sienta_feature_ft-design-2_detail#des-int

シエンタは、基本的に7人乗りを可能にするモデルとして登場しています。このコンセプトから7人乗りの3列シートを基本に、5人乗りの設定が行われています。4WDグレードにのみ6人乗りという設定も行われています。

筆者のワンポイント情報

シエンタの車内空間は、落ち着いた雰囲気のある内装をモチーフに作られています。じつはフリードも内装カラーなどは、シエンタに近い気がします。良い部分をオマージュすることで拡販に繋げる狙いがるのではないでしょうか。

内装でのポイントは、やはり乗車人数と言えるでしょう。フリードは、2列目キャプテンシートの6人乗りのグレードが、FF・4WDともに設定があります。もちろんハイブリッドモデルも同様です。

一方シエンタは、4WDグレードにしか6人乗り定がないため、FFモデルしかないハイブリッドでは、6人乗りはチョイスできません。

両モデル共に、ウェルキャブ仕様が用意されています。

ホンダ フリードのラゲッジスペースは?

引用:https://www.honda.co.jp/FREED/webcatalog/interior/utility/

ホンダモデルは、センタータンクレイアウトなどによって、比較的他メーカーよりも低床タイプのモデルが多いと思います。ホンダのプラットフォーム設計などによって、ラゲッジスペース高1255㎜を確保しています。

引用:https://www.honda.co.jp/FREED/webcatalog/interior/utility/

筆者の予想もあるのですが、ラゲッジスペースをより多くとりたいという方に向けて、ロングテールゲート&超低床フロアモデルが、5人乗りフリード+で設定されているのではないでしょうか。

これはあくまでも予想ですので、間違っているかも知れません。

トヨタ シエンタのラゲッジスペースは?

引用:https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/sienta/sienta_main_202106.pdf

7人乗りをしっかり成立させながら、ラゲッジスペース高(荷室高)を確保しています。ただフリードより170㎜狭いといえます。

フリードの全高は、1735㎜(4WD)あります。シエンタは、1695㎜(4WD)です。全高の違いはあるにしても、ラゲッジスペース高170㎜の差は、大きいと感じます。

ホンダ フリードの車内収納性能は?

引用:https://www.honda.co.jp/FREED/webcatalog/interior/utility/

フリードの小物収納は、10か所が用意されています。このサイズのミニバンは、小物収納の豊富さも重要ですよね。できるだけ標準で装備されているラゲッジスペースに収納できるというのも大切です。

運転席前のインパネアッパーボックスは、非常に便利な機能ではないでしょうか。またタイプ別設定になりますが、センタートレイも使い勝手がよさそうです。

トヨタ シエンタの車内収納性能は?

引用:https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/sienta/sienta_main_202106.pdf

シエンタの小物収納では、サイドポケットが豊富に用意されている気がします。また助手席側には、回転式買い物フックも設置されていますね。

ホンダ フリードのパワートレインなどは?

引用:https://www.honda.co.jp/FREED/webcatalog/performance/driving/

エンジンモデルでは、1.5L水冷直列4気筒DOHC16バルブエンジンが搭載され最高出力129psです。組み合わされるミッションは、6ATが採用されています。

ハイブリッドモデルでは、1.5L水冷直列4気筒DOHC16バルブエンジン+モーターとなっています。組み合わされるミッションは、7速ATです。

燃費は、ガソリンモデルで15.6㎞/L~17.0㎞/L(WLTCモード)、ハイブリッドモデルでは、19.8㎞/L~20.8㎞/L(WLTCモード)です。

トヨタ シエンタのパワートレインなどは?

引用:https://toyota.jp/sienta/feature/?padid=from_sienta_gallery_navi-menu_feature

シエンタのパワートレインは、ガソリンモデルで1.5L直列4気筒DOHCエンジンで最高出力109psです。ハイブリッドモデルでは、1.5L直列4気筒DOHCエンジン+モーターとなっています。採用されているミッションは、全車CVTです。

シエンタガソリンモデルは、14㎞/L~17㎞/L、ハイブリッドモデルでは、22.8㎞/Lです(ともにWLECモード)。

筆者のワンポイント情報

ここでのポイントは、エンジンパワーではないでしょうか。フリードの129psに対して、シエンタは109psです。フル乗車した際にこの出力の違いは、大きな差になってくるでしょう。

また燃費性能は、ガソリンモデルではフリードが良く、ハイブリッドモデルではシエンタの方が良いですね。

じつはシエンタとフリードを乗り比べたことがあるのですが、筆者的にはフリードはキビキビ走るのに対し、シエンタは随分モッサリした感じと思いました。この差は大きいなと感じます。

フリードの安全装備は?

ホンダセンシングが採用されています。約9項目もの予防安全装備が採用されています。平成28年度自動車アセスメントの予防安全性能評価において「ASV++」となっています。さらにセーフティ・サポートカーS〈ワイド/ベーシック+〉です。

また衝突安全基準も平成28年度自動車アセスメント(JNCAP)「衝突安全性能評価ファイブスター賞」を受賞しました。

シエンタの安全装備は?

トヨタのセーフティセンスが採用されています。フリード同様に「ASV++」・セーフティ・サポートカーS〈ワイド/ベーシック+〉です。

安全装備は、各メーカーが必須項目としています。ホンダ・トヨタは、独自の技術で搭載していますが、ほぼ同等の内容であるといって良いでしょう。

ホンダ フリードの車両価格などは?

フリード&フリードハイブリッドの車両価格表

グレード名駆動方式定員価格
B・ホンダセンシングFF6名1,997,600円
G・ホンダセンシングFF6名2,160,400円
G・ホンダセンシングFF7名2,182,400円
クロスター・ホンダセンシングFF6名2,380,400円
G・ホンダセンシングフルタイム4WD6名2,396,900円
G・ホンダセンシングフルタイム4WD7名2,418,900円
クロスター・ホンダセンシングフルタイム4WD6名2,616,900円
モデューロX ホンダセンシングFF6名2,950,200円
モデューロX ホンダセンシングFF7名2,972,200円
ハイブリッド・GホンダセンシングFF6名2,561,900円
ハイブリッド・GホンダセンシングFF7名2,583,900円
ハイブリッド・クロスターホンダセンシングFF6名2,781,900円
ハイブリッド・Gホンダセンシングフルタイム4WD6名2,798,400円
ハイブリッド・クロスターホンダセンシングフルタイム4WD6名3,018,400円
ハイブリッド・モデューロX ホンダセンシングFF6名3,256,000円
ハイブリッド・モデューロX ホンダセンシングFF7名3,278,000円

フリード+の車両価格表

グレード駆動方式定員価格
G・ホンダセンシングFF5名2,182,400円
クロスター・ホンダセンシングFF5名2,402,400円
G・ホンダセンシングフルタイム4WD5名2,418,900円
クロスター・ホンダセンシングフルタイム4WD5名2,638,900円
ハイブリッドG・ホンダセンシングFF5名2,583,900円
ハイブリッド・クロスターホンダセンシングFF5名2,803,900円
ハイブリッドG・ホンダセンシングフルタイム4WD5名2,820,400円
ハイブリッド・クロスターホンダセンシングフルタイム4WD5名3,040,400円

ホンダでは、フリード、フリード+、フリードハイブリッドと乗車人数、パワートレインの違いなどからモデル分けされています。

車両販売価格は、全体的にフリードが高めの設定になっていることがうかがえます。ただ6人乗りグレードは、FFの設定もあり、4WDモデルであってチョイスの幅が広いのではないでしょうか。

トヨタ シエンタの車両価格は?

グレード駆動方式定員価格
ファンベースXFF5名1,818,500円
FF7名1,859,200円
フルタイム4WD6名2,003,300円
ファンベースGFF5名2,066,000円
FF7名2,107,000円
ファンベースG セーフティーエディションIIFF5名2,110,000円
X 車いす仕様車(タイプI)助手席側セカンドシート付FF5名2,138,000円
G セーフティーエディションIIFF7名2,151,000円
ファンベースG クエロFF5名2,173,000円
G クエロFF7名2,214,000円
ハイブリッド ファンベースXFF5名2,236,500円
フルタイム4WD6名2,251,000円
ハイブリッドXFF7名2,277,200円
G セーフティーエディションIIフルタイム4WD6名2,295,000円
G クエロフルタイム4WD6名2,358,000円
G 車いす仕様車(タイプI)助手席側セカンドシート付FF5名2,361,000円
ハイブリッド ファンベースGFF5名2,432,000円
ハイブリッドGFF7名2,473,000円
ハイブリッド ファンベースG セーフティーエディションIIFF5名2,476,000円
ハイブリッド G セーフティーエディションIIFF7名2,517,000円
ハイブリッド ファンベースG クエロFF5名2,539,000円
ハイブリッドG クエロFF7名2,580,000円

流石トヨタが、開発したモデルです。同車は、全体的にフリードより車両価格が安めの設定になっています。現在、コロナの影響で、収入が下がっている人も多いと思います。価格が安いのは、一番大きな武器と言えるでしょう。

残念なのは、ハイブリッドモデルには4WDの設定がない事と、6人乗りグレードは4WDしかない点でしょう。

フリード・シエンタ売れていうのはどっち?

 フリードシエンタ
2021年(1-6)35,55133,753
2020年(1-12)76,28372,689
2019年(1-12)85,596110,880
2018年(1-12)84,12194,048
2017月(1-12)104,40596,847
合計385,956408,217

トヨタの販売網が、しっかり結果として表れています。しかし販売チャンネル数の差を考えると、5年間で30,000万台弱という販売台数差は、トヨタの販売網からすると少ない差なのかもしれません。

2021年度は、シエンタよりもフリードの方が販売が好調です。もしかすると2021年1-12月の販売台数は、フリードの勝利となるやもしれません。

ホンダ フリードとトヨタ シエンタ買うならどっち?

部門別(5点満点)フリードシエンタ
①エクステリア部門44
②内装部門54
③室内空間55
④ラゲッジスペース部門54
⑤車内収納部門44
⑥エンジンユニット部門54
⑦安全装備部門44
⑧価格部門45
40点満点中3634

①エクステリア部門:エクステリアは、ユーザー嗜好の強く出る部分です。小型ミニバンのデザインとしては、ドローでしょう。また現行型は、フリードもシエンタもすでに経過年数が6~7年経過しています。

②内装部門:内装部門では、6人乗りキャプテンシート設定の多いフリードが空間設定でリード。

③車内空間部門:フリードとシエンタのシートアレンジや広さなどはほぼ同等と考えますのでドロー。

④ラゲッジスペース部門:フリードの方が、ラゲッジスペース高があり、積み下ろしに便利な分リード

⑤車内収納部門:フリードもシエンタも豊富な収納スペースがあるのでドロー。

⑥エンジンユニット部門:フリードの方が明らかに最高出力が高く、ハイブリッドに4WD設定があるのも魅力です。燃費は、アクセル踏み込み量でも大きくかわります。シエンタは不利と考えます。フリードがリードといえます。

⑦安全装備部分:各社力を入れている部分ですので、大きな差はない観点からドローです。

⑧価格部門:シエンタの方が、全体的にリーズナブルな価格設定になっている分リードしているでしょう。

今回は、2点差という僅差でフリードが買いという結果になりました。フリードの販売台数をさらに伸ばしていくためには、やはり価格設定をもう少し見直すか、それともユーザーが喜ぶシエンタにはできない値引き金額というのも大事ではないでしょうか。

まとめ

フリードとシエンタ買うならどっち?徹底検証してオススメを回答!

  • 3列小型ミニバンと言えば、フリードとシエンタという構図です。ずっとライバル関係にあるでしょう。
  • 今回は僅差でフリードとなりましたが、フリードがもっと売れるためには、商品力だけでなく販売価格の設定なども重要でしょう。

ここでは、フリードとシエンタを徹底的に比較検証し、買うならどっちがおススメなのかを結論付けてみました。車購入の参考になればと思います。

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